スキップしてメイン コンテンツに移動

春になったら天に召されたい

空へ舞うタンポポの綿毛

この記事でも書いたが、春になるとオレは他界したくなる。

いわゆるHSPで神経過敏な上に発達障害や双極性障害、そしてこれらの疾患による衝動的な行動の結果としての怪我、失敗、罪悪感に起因するPTSDを発症したオレはメンタルがヒジョーに脆く、健康な人が備えているような「心のコアを守るプロテクター」のような物がなく、コアが剥き出しの状態で生きているため、季節、気候、気温、音、匂い、話し声などが脳内や心にダイレクトに侵入し、普通なら気にならない音も大音量で耳に突き刺さり、光や赤い色なども刺激が強く、思わず目をつぶってしまう。頭の中が常に緊急事態のようにザワザワと落ち着かず、不安に晒されている。 

そんなオレは春に限らずずっとはやくこの不安だらけで恐ろしい世界から脱出したいと思いながらも、自ら手をかける勇気がなかったり、躁状態になると現実を忘れて何の根拠もなくワクワクしたり楽しくなってくるため、なかなか他界出来ずにいた。

休日に家にいて自分に都合の良い妄想(仕事が成功する、彼女が出来るなど)をしたり、何かアイデアが浮かんだり、ゲームをしながら子供に返ったりしてると躁状態でハイになるが、その後現実を見ざるを得なくなると一気に絶望的なうつ状態になり、あの世へ行きたくなってしまう。

歳を重ねるごとに現実的にならざるを得なくなっていき、過去の行動や言動への罪悪感も積み重なり、子供のように妄想や空想に浸る余裕もなくなって不安や希死念慮が強まっていった。

連休明けのように現実に戻される時期に自殺が多いのは分かるが、春にも自殺が多いのはなぜなんだろう。

新生活的な空気感によって焦燥感が増すのだろうか。

もうこれ以上「生活」したくないという感情が強まるのだろうか。だとすると新年を迎える正月前後にも自殺は多そうだが、春ほど多くはないようだ。

厚生労働省による自殺率の統計

自死を考えている人はうつ状態にあることが多いが、重度のうつ状態の時よりも少し回復して活動性が増した時のほうが自死を実行する確率が高まるらしい。自分の経験を振り返っても、重い鬱の時はまったく何もしたくない、動きたくない(動けない)状態だが、そこから軽躁状態に変わった時に衝動的に自死しそうになることがたびたびあった。

躁うつ病のオレは寒い冬はうつ状態になりやすく、暖かくなってくると行動性が増したり躁状態になることが多い。健康な人でも、寒いとやる気が起きなかったりする。だから春になると自殺が増加するのかもしれない。

オレの場合は冒頭に挙げた記事のように絶望感と恍惚感が入り混じった状態で、スーッと吸い込まれるようにあの世へ旅立ちそうになることがよくある。

こんな脆すぎるメンタルを抱えて生きてるのがつらいし、この先どんどん歳取って癌になって苦しむのも不安すぎるから春になったら旅立ちたいと思っているが、おそらくまたしても生き長らえてしまうのだろう。

🏷️  自殺  発達障害  ADHD  HSP

このエントリーをはてなブックマークに追加
Keywords
Pick Up
©Hiro Kinohara